誰かの雑記帳

好きなものの話をします。

また最近の話

今月も全然書いてなかったので。

まあ先月と変わらずだらだらとした日常を送っていただけなのだけど。
決してブログに飽きたわけではないのだが、夕方頃に起きてご飯を食べて本を読んで……という生活を送っているとブログまで意識が回らない。もっと読んだ本の話とかしたいなあ。

今月も簡単に読んだもの、見たもの紹介。

『アンナチュラル』
アマプラで配信してたので視聴。8話「遥かなる我が家」のタイトルが何重にも効いてくる構成がとても良かった。7話「殺人遊戯」、5話「死の報復」もタイトルが良くて好き。

『なめらかな世界と、その敵』
SFには詳しくないが、この短編集が傑作だったことに疑いはない。中でも「ひかりより速く、ゆるやかに」はオールタイムベスト級の短編だという意見にも頷ける。著者の伴名練が各短編で見せた文体やジャンルの書き分けはあまりにも凄まじく、感服せざるを得ない。個人的には「美亜羽へ贈る拳銃」、「ホーリーアイアンメイデン」、「ひかりより速く、ゆるやかに」の3篇がお気に入りである。それぞれ異なる面白さがある短編集なので、個別記事で各短編に触れて感想を書くかもしれない。

『ハーモニー』
またSFである。これはもはや伝説とも言える伊藤計劃の作品であり初めて読んだ本格SF長編だった。本格SFではありながらミステリ的な側面もあり主人公の謎を追う姿勢は十二分に楽しめた。今年読んだ本の中でも上位に入る傑作。

『ジャナ研の憂鬱な事件簿』
ミステリの話もしたいので。全5巻からなる青春ミステリシリーズ。「真相が明らかになったことでそれまで見えていた景色が違うものに変わり、それによって誰かが救われたり前に進んだりする」というミステリの構造がすごく好きだとツイートをしたら円居先生にRTされたのでビビった。謎や解決は難しいものでなくても、見せ方や物語の展開によって面白いミステリは作れる、というのを感じさせてくれた作品。

『月光ゲーム』
ジャナ研は物語で魅せる作品だったがこちらはガチガチのロジック物。まさしく端正な論理の刃によって真相が導き出される様は圧巻の一言だった。本作が発売から30年が経ってもなお愛される理由が分かる気がした。

嘘喰い
これは現在進行形で読んでいる途中の作品。1日に数話ずつ読んでいく形式は苦手なのだが、これが毎日続いているのだからやはり面白いのだろう。現段階ではマキャベリストゲーム編が好きかな。来月の中旬ぐらいに完走する予定なので感想とか書けたらいいね。

思ったより長くなったが、今月はこれで。